犬のいびきの本当の理由とは?!
「犬が急にいびきをかくようになった」
「犬のいびきがうるさい」
愛犬が寝ている時に、いびきを聞いたことはありませんか?
実はいびきを放置しておくと
犬の健康を脅かしてしまう可能性があります。
犬がいびきをかくようになると飼い主の方は心配ですよね。
今回は愛玩動物飼養管理士、認定動物看護師の資格を持つ私が
「犬がいびきをかく本当の理由」について詳しく解説します。
◯太り過ぎのいびき
いびきをかく原因として一番多いのが太り過ぎによるいびきです。
その子に合った適正体重よりオーバーしすぎると気道が脂肪で圧迫され
いびきの原因になります。
かわいいから、ついおやつやご飯をあげすぎてしまうという声をよく聞きますが
あげすぎ食べ過ぎの方がその子にとっての負担は大きいのです。
そういった子には食事量をコントロールすること、運動量を増やすことを
おすすめします。
わんちゃんは自分で食事量をコントロールできません。
カロリーオフのフードを与えたり、フードを減らして野菜をトッピングするなど
飼い主さんがサポートしながら体重管理をしてあげましょう。
またドックランやプールなどの運動しやすい環境が整った施設に連れていったり
毎日のお散歩を少し長くしてみるなど
わんちゃんの運動をサポートしてあげましょう。
こういったことで太り過ぎが原因でいびきがでているわんちゃんは
痩せることでいびきは軽減されていくでしょう。
◯犬種別のいびき
いびきをかく原因として犬種が関係している場合があります。
ブルドック、パグ、マルチーズ、ペキニーズなどの鼻が短い犬種、
いわゆる短頭犬種は、鼻が短いため空気が通りにくく
いびきをかきやすいと言われています。
こういった犬種は、よほど激しいいびきでなければ
それほど心配する必要はありませんが、姿勢や睡眠時の姿勢をかえてあげ
呼吸しやすくしてあげるのも一つの手かと思います。
◯アレルギーによるいびき
何らかのアレルギーで鼻水が出ると、空気が通る道が塞がれ
いびきがでることがあります。
季節的なアレルギーがあるわんちゃんだと急ないびきをかきだし
びっくりする飼い主さんもいらっしゃると思います。
そういった場合でもしばらく様子を見て、おさまるようであれば
問題ないかと思いますが、わんちゃんにとってもアレルギーは辛いものです。
なので、できるだけアレルゲンを避ける生活を送らせてあげることがなによりです。
そうしてあげると鼻水も軽減され、いびきなどもおさまるかと思います。
また喫煙者がいるご家庭ではタバコの煙でアレルギーを引き起こし
いびきがでていることもあります。
わんちゃんがタバコの煙を吸い込むと鼻の中の粘膜が刺激され鼻水が出るため
いびきの原因となります。
わんちゃんの受動喫煙は人よりも影響が大きいと言われており
とても負担がかかっています。
同じ環境下で喫煙しているご家庭があれば
以下の対策をしましょう。
・外で吸う
・同じ部屋では吸わない
・空気清浄機を置く
タバコが原因でいびきがでている子であれば、煙を吸わなくなるだけで
いびきはおさまります。
◯病気によるいびき
急に激しいいびきをしだした、長期間いびきが続いている
異常なまでのいびきの音などは病気の可能性があります。
そういった場合、喉、鼻、気道に異常が見られることがあるので
一度獣医さんに診てもらうことをおすすめします。
鼻の中に腫瘍ができている、気管虚脱という気道が狭くなってしまう病気なども
考えられる場合もあるので、病気の早期発見にも日頃のいびきの音の大きさ、
期間などよく注意してあげましょう。
◯まとめ
犬のいびきの原因となるものをいくつかご紹介させていただきました。
わんちゃんのSOSを見逃さないよう
日頃の様子をよくチェックしましょう。